2023/09/28

手ごろなポストカードケースが無ければ作ればいいじゃない。(ルーベンス祭壇画編)

 …そもそもこれはポスカじゃないともいう…
本当に超特化な内容だけど、まぁいいやw

以前西洋美術館のルーベンス展に行った時に、手に入れたカードなんですが。
これがアントウェルペン聖母大聖堂の『キリストの昇架』『キリストの降架』なんです。

これが非常によくできていてですね…
こちらが扉を閉じた状態でこれを開くと…

こちらが扉を開いた状態。



そう、つまり扉絵も裏表で再現されてるんですよ。

……どうやって飾るっちゅうねん…(号泣)


そんな訳で、クリアポケットに入れて保存してたんです。
でもね、先日B6判のポスカケース作った時にふと思いついたのですよ。
試しに作ってみたら結構うまくいったのです、はい。

使うものは100均のA5サイズ額縁。
これの他の額縁で出来るかどうかはちょっとわからないです…すいません…
今回はいろんな意味で本当に超特化。


例によって、まずは解体します。
裏側から見て、横のこのガラスと裏板を支える金具を外します。
そして、金具を外した部分で裏側のへこみ部分を…
がっつり削ります!
材質はMDFなので、自分はカッターでごり押しでカットしましたが、電動な機材で簡単に出来るかもしれません。
…まぁカッターでもちょっと疲れるけど削れます。

これは左右両側を落とします。
上下のへこみは削らないように左右のみを落とします。

今度は表に返し、左右を削ります。
ちょと写真だとわかりにくいのですが…
内側を低く、外側を高く、斜めに削る感じです。
外側は元の高さ、内側は上記で削った削った部分までという感じです。
作業中の写真で分かりにくかったので改めて写真撮ってみました。
こんな感じで内側に向かって削り込んでいます。
削ってMDFが露出した場所と、裏板の四方を額縁の色に近い色で塗ります。
「茶色じゃない、白っぽい」程度の色むらですが、気にしません。

なぜなら色むらや削りの粗さを隠すためにマステで装飾入れるので。




額縁に元からついていたガラスをセットします。
本来ならガラスや裏板を抑えるへこみ部分をがっつり削ったので、左右に少し隙間が空いています。

そのガラスの隙間から左右の扉部分を通して、中心の絵のところにガラスで抑えられるようにして、裏板もセットします。
隙間から出した扉部分は開閉できる状態です。
裏板に色塗りとマステ張ったのは上下にほんの少し隙間が空くためです。





同じものをもう一つ作り、手持ちのそれっぽいマステでそれっぽく装飾して完成です!
これで扉の内も外も見れるし、閉じた時も開いた時も鑑賞できます。
やったーーーー♪

いやー、いいもの作ったな、自分w


2023/09/23

手ごろなポストカードケースが無ければ作ればいいじゃない。(B6サイズ編)

ポストカードってつい買っちゃうんですよねぇ…
主に旅先と美術館/博物館。

買ったものを保存しつつ飾りたい。
で、最初に買ったのがこれ、無印のアクリルケース。
ちょっとお値段高めだったけど、2つ買って重宝してました。
…が、残念なことに廃番になったらしく現在ありません…。
がっくし… その後100均の木製のコレクションボックスを使ったのですが、ちょっと好みじゃなくて。
最近100均で見つけたのがこれ。
収納ボックス 中が見えるボックス・クリア。
ポスカジャストサイズです。 ところがどっこい、ポスカ、特に海外で買うと、サイズが大きめだったり。
あとは美術館/博物館系で横長サイズがあったりと、色々サイズがあるわけですよ。 比較的多いのが普通のポスカよりちょっと大きく、B6クリアポケットに入るサイズ。
…このB6ってのがクリアボックスとか書類入れとかにないんですよねぇ…
そんな訳で例によって、無ければ作ればいいじゃない! 材料は主に2つ。
ホームセンターで買った幅45mm厚さ6mmの板と100均のB6が入りそうな写真立て。

これの他には磁石×2,細めの釘適量,小さめの蝶番2セット,短めのネジ2本です。
必要に応じてプラ板適量(後述)、ニスや塗料はお好みで。
横置きがメインで使う予定なので、板は下記の長さに2枚ずつ作成。

195mm+板の厚さ6mm×2=207mm位
140mm位

今回はB6クリアポケットよりほんの少し大きいサイズ位で。
クリアポケットに入れなければもうちょっと短くてもいいかも。
 
上下になる長い板で短い板を挟むようにしました。
仮組してボンドで止めます。

その間に写真立てをバラします。
ここで発覚したのが、表がペラペラのセロファンみたいなのだったんですよ…
なので、別途プラ板が必要になりました。 写真立ての裏側に仮組したボックスを貼り付けました。 釘は細いものを用意しましたが、板が薄いのであらかじめ穴をあけてから打ち込みました。
裏から張ったフォトフレームも釘で土台のボックスに打ち付けてあります。

裏から見るとこんな感じで。
ちょっと釘が目立つけど裏だから今回は気にしない、うん。

後述しますが、フレームが太いのが気になったのと、ペラペラフィルムの代わりにプラ板を入れることにしたので、完成品はフレームをかなり削りました。
あとは裏にもう一つのフォトフレームに蝶番を付けて蓋を作ります。
フレームがボックスよりちょっと大きかったのですが、数ミリだったので問題なし。
大きすぎる場合は蝶番側を短くして反対を長くするか、削るかかなーと思ってました。

写真はやっぱりフレームの太さが気になったのでフレームを削ってプラ板が嵌るように溝堀っぽいことをしてます。
…トリマーないから地道に彫刻刀で掘りました。
 
適当な鉄製の皿ねじを用意し、本体の方にネジ頭が埋まるように穴を掘り(地道に彫刻刀で削った)ネジを付けます。
ふた側はネジの位置に合わせてこちらも磁石が埋まるように穴を掘り(地道に彫刻刀以下略)磁石をはめて接着。
ちなみに磁石両方だと、力が強すぎてどっちかの磁石が外れてしまいました…
片側が鉄だとちょっと弱くなるけど、磁石が強いので問題なかったです。

ぺらぺらのフィルムの代わりにプラ板を切って内側から貼り付けました。
使ったプラ板は100均の工作用0.4mmでしたが、思ったよりしっかりしてます。

なのでこれで一応完成



そんな訳で、仮組したときに枠が太すぎる気がして、フレームの内側をかなり削りました…。
←この内側のへこみ部分全部位削ったり…

ここは好みなので、作り方には載せずに。
…作り方も何も単に彫刻刀で地道に削ったり掘ったりしただけなんですが…

他にもニスを塗ったり、細かい作業は色々してます。
後は箱に対してフォトフレームが若干大きいので、もしかしたら削るかも…

そんなこんなでなんちゃってポスカケースが出来ました。
不器用なんで実際は随分わややねんになりながらですが、なんとなーくこんな雰囲気で作れましたという感じで。

残るは横長のタイプとか、開くタイプとかをどうするか…ですねぇ…
まずは横長タイプ…考えよう…